この記事の要点
- 首こり・肩こりと一緒に起こる頭痛には、「緊張型頭痛」と「頸原性頭痛(首からくる頭痛)」があります
- 首まわりの手技や運動で、頭痛の回数や強さが減ったという研究があります
- 当院では、首の動きと頭痛の関係を検査し、首の症状が関わる頭痛を対象にします
先に医療機関へご相談いただきたいとき
次のような場合は、整体より先に、整形外科などの医療機関を受診してください。
- 手や足のしびれ、力が入らない、箸やボタンが使いにくい、歩きにくい
- 突然の激しい頭痛、今までに経験したことのない頭痛
- ろれつが回らない、めまい、ものが二重に見える
- 熱がある、首の後ろが強く痛んで前に曲げられない
- 交通事故や転倒の直後、強い痛みがある
- 50歳を過ぎて初めての頭痛、頭痛がだんだん強く・多くなっている
当院でも、最初の検査でこうした状態がないかを確認します。必要な場合は、施術の前に医療機関の受診をおすすめしています。
どんな状態か
首こりや肩こりと一緒に起こる頭痛には、主に2つのタイプがあります。
緊張型頭痛:頭のまわりを締めつけられるような、重い頭痛です。日本で最も多い頭痛です。
- 頸原性頭痛(けいげんせいずつう):首の関節や筋肉の不調から起こる頭痛です。首を動かすと頭痛が出たり、首が良くなると頭痛も軽くなったりします。
片頭痛(ズキンズキンと脈打つ、吐き気や光・音がつらい)とは別のものです。当院の施術は片頭痛そのものを治すものではありません。頭痛の診断と治療は、医療機関でお受けください。
こんな場面でつらくなりませんか
- 夕方になると、後頭部からこめかみが締めつけられる
- パソコン作業のあと、首こりと一緒に頭が重い
- 首を後ろに倒したり回したりすると、頭痛が出る
- 後頭部の付け根を押すと、頭まで響く
研究でわかっていること
① 緊張型頭痛は身近な頭痛です
日本の15歳以上を調べた調査では、緊張型頭痛(疑いを含む)は1年間で22.3%、毎日のように続く慢性型は1.5%でした[1]。
② 首からくる頭痛と、手技・運動
頸原性頭痛の200人を4つのグループに分けた研究では、手技療法でも首まわりの運動でも、12か月後に頭痛の回数と強さが減りました。両方を組み合わせると、改善した人が約10%多くなりました[2]。
③ 緊張型頭痛と理学療法
研究をまとめた報告では、緊張型頭痛で、関節を動かす手技と運動の組み合わせで頭痛の回数が減りました。ただし、短い期間の効果しかわかっていません[3]。
④ 首からくる頭痛の見分け方
国際的な頭痛の分類では、首の動きで頭痛が起きる、首が良くなると頭痛も良くなる、などの条件で頸原性頭痛と判断します。また、首の画像の変化は、頭痛のない人にもよく見られるとされています[4]。
GENRYUが検査すること
- 首を動かしたときに頭痛が出るか、変わるか
- 後頭部の付け根(首の上部)の動き
- 肩甲骨まわりの筋肉の働き
- 目の動き(画面を見続けたあとの目と首の協調)
この結果を「基準」にして、条件を一つ変えたあとに、もう一度同じ検査をします。その場の変化を一緒に確認します。
ご自宅でできるセルフチェック
いすに座り、あごを軽く引いたまま、首をゆっくり右・左に回してみてください。どちらで後頭部やこめかみに響くかをメモします。痛みが強くなる手前で止めてください。
ブログでも、ご自宅で確かめながら行うセルフケアを詳しくご紹介しています。
→ 首こり・後頭部の頭痛がつらい方へ
マイベストプロ大分のコラムでも、関連する内容を書いています。
→ 「肩こり」からくる「頭痛」でお悩みの方、必見。ここをしっかりほぐして
→ ガンコな頭痛が中々改善しないのは、ココが固まっているからかも
→ 首こり・頭痛のツボ押しセルフマッサージ
痛みが強くなる場合は、無理をせず中止してください。
ご自宅でできるセルフケア
上のセルフチェック(あごを引いて首を左右に回す)を「基準」にして、どれか1つを行い、もう一度同じチェックで確かめます。
1. あご引き運動(首の奥の筋肉)

首からくる頭痛の研究では、首の奥の筋肉をやさしく使う運動が使われています[2]。
- いすに座り、背すじを軽く伸ばします
- 目線は正面のまま、あごを軽く引いて、首の後ろを長くするようにします(頭を前に倒さない)
- 首の前に力が入りすぎない小さな動きで5秒止めて、ゆっくり戻します
2. 後頭部の下をゆるめる

- いすに座り、両手の指先を、後頭部の下(首の付け根のくぼみのあたり)に当てます
- 指先で小さな円を描くように、やさしくほぐします
- 痛みを感じない強さで、ゆっくり呼吸しながら行います
中止の目安:頭痛やめまい、しびれが強くなる場合はすぐに中止してください。突然の激しい頭痛、手足のしびれ、ろれつが回らないなどがある場合は、このページ冒頭の受診の目安をご確認ください。
頭痛のよくある質問
Q. 片頭痛と言われています。受けられますか?
A. 片頭痛そのものは施術の対象ではありません。首の症状が関わっている頭痛かどうかを検査で確かめます。頭痛の治療は医療機関でお受けください。
Q. 頭痛薬を飲んでいます。
A. 併用できます。初回の問診で、飲んでいるお薬をお知らせください。
Q. 首をボキッと鳴らしたり、強く押したりしますか?
A. そのような施術は行いません。
初回の料金とご予約
通常 11,000円 → 初回限定 半額 5,500円(税込)/所要時間 約90分
※2回目以降は1回 11,000円(税込)です。
問診 → 検査 → 原因の見立て → 施術できる状態かの確認 → 施術 → 再検査 → セルフケアのご案内、の流れで、じっくり時間をとります。
LINEでは、お名前・お困りの症状・症状の経過・ご希望の施術日(曜日・時間帯)をお送りください。
電話 080-7982-0022(受付 9:00〜18:00)/営業時間 9:00〜19:00/定休日 日曜・祝日
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参考文献・引用文献
- [1] 日本頭痛学会『頭痛の診療ガイドライン』I-12(五十嵐久佳・坂井文彦. 緊張型頭痛の疫学調査. 日本頭痛学会誌. 1997;25(1):17-19 を引用) 日本頭痛学会
- [2] Jull G, Trott P, Potter H, et al. A randomized controlled trial of exercise and manipulative therapy for cervicogenic headache. Spine. 2002;27(17):1835-43. PMID 12221344 PubMed
- [3] Jung A, Eschke RC, Struss J, et al. Effectiveness of physiotherapy interventions on headache intensity, frequency, duration and quality of life of patients with tension-type headache. A systematic review and network meta-analysis. Cephalalgia. 2022;42(9):944-65. doi:10.1177/03331024221082073 / PMID 35236143 PubMed
- [4] Headache Classification Committee of the International Headache Society. ICHD-3: 11.2.1 Cervicogenic headache. ICHD-3