この記事の要点
- 四十肩・五十肩には「痛みが強い時期」と「固さが残る時期」があり、時期によって合う動かし方が違います
- 痛みの強さに合わせて、無理のない範囲で動かすことが、研究でもすすめられています
- 当院では今の時期と肩の動きを検査し、「確かめる → 変える → 確かめ直す」でご自宅のセルフケアまでお伝えします
先に医療機関へご相談いただきたいとき
次のような場合は、整体より先に、医療機関を受診してください。
- 転んだ・ぶつけたあとから腕が上がらない
- 胸の痛みや息苦しさ、冷や汗を伴う肩の痛み(特に左肩)
- 熱がある、肩が赤く腫れて熱をもっている
- 腕や手のしびれ、力が入らない
- 安静にしていても痛みが日に日に強くなる、体重が急に減った
当院でも、最初の検査でこうした状態がないかを確認します。必要な場合は、施術の前に医療機関の受診をおすすめしています。
どんな状態か
「四十肩・五十肩」は、40〜50代ごろに、はっきりしたきっかけがなく肩が痛み、動かしにくくなる状態を指す、昔からの呼び名です。医学的には「肩関節周囲炎」と呼ばれます。そのうち、肩の関節を包む袋(関節包)が硬くなり、どの方向にも動きにくくなったものを「凍結肩」といいます。
ほかに、腱板(肩のインナーマッスル)の傷や石灰がたまる病気でも、似た症状が出ることがあります。そのため、診断は医療機関で受けていただくことをおすすめしています。
こんな場面でつらくなりませんか
- 高い棚の物を取ろうとすると、肩に痛みが走る
- 服の脱ぎ着、髪を洗う、背中を洗うのがつらい
- エプロンのひもを結ぶ、ズボンの後ろポケットに手を入れるのがつらい
- 夜、寝返りで肩がうずいて目が覚める
- 反対の肩も同じようになるのでは、と心配
研究でわかっていること
① 40〜65歳、女性、糖尿病や甲状腺の病気がある方に多い
アメリカの理学療法の診療ガイドラインでは、凍結肩は一般の方の約2〜5.3%に見られるとされています[1]。40〜65歳、女性、糖尿病や甲状腺の病気がある方に多く、ピークは50代前半です。片方の肩になった方が、のちに反対側にもなる割合は5〜34%と報告されています。
② 時期によって、出やすい症状が変わります
同じガイドラインでは、経過を次のような段階に分けています[1]。
- 〜3か月ごろ:動かした終わりで鋭く痛む。夜の痛み
- 3〜9か月ごろ:どの方向にも、だんだん動きにくくなる
- 9〜15か月ごろ:痛みと固さが続く
- 15〜24か月ごろ:痛みは引いていくが、固さが残る
※期間には個人差があります。
③ 「放っておけば必ず元通り」とは限りません
研究をまとめた報告では、治療をしなかった場合、何年たっても動きが完全には戻らない方もいると報告されています[2]。12〜18か月たっても軽い痛みや固さが残る方もいますが、生活にはほとんど困っていない方が多いともされています[1]。
④ 時期に合わせた組み合わせ
いろいろな方法を比べた研究のまとめでは、発症から早い時期は、医療機関での関節内注射が短い期間の痛みの改善でもっとも差が大きい方法でした[3]。中くらいの期間では、ご自宅での運動を組み合わせると、さらに上乗せがありました。ガイドラインでも、ストレッチの強さは「その時の痛みの強さ(過敏さ)」に合わせることがすすめられています[1]。
痛みが強い時期は、医療機関での治療と組み合わせることも一つの選択肢です。
GENRYUが検査すること
- 今どの時期か:どの角度で痛むか、動かした終わりで痛むか、夜の痛みがあるか
- 腕を上げる・外にひねる・背中に回す動きのどこで止まるか
- 肩甲骨と胸の背骨の動き、首の動き
- 痛みの強さに合わせて、どこまで動かしても大丈夫か
この結果を「基準」にして、条件を一つ変えたあとに、もう一度同じ検査をします。その場の変化を一緒に確認します。
ご自宅でできるセルフチェック
壁の前に立ち、指で壁を登るように腕を上げてみてください。どの高さで痛みや止まる感じが出るか、壁にテープなどで印をつけておくと、変化を比べる基準になります。背中に手を回したとき、親指がどこまで届くか(お尻・腰・背中)も記録しておきましょう。
ブログでも、ご自宅で確かめながら行うセルフケアを詳しくご紹介しています。
→ 肩の動きシリーズ
マイベストプロ大分のコラムでも、関連する内容を書いています。
→ こんな方は注意。四十肩・五十肩になりやすい方の特徴
→ 四十肩・五十肩など肩関節周囲炎の痛みが改善しない方はここが固い(理論編)
→ 四十肩・五十肩の肩痛を改善する「オススメエクササイズ」
痛みが強くなる場合は、無理をせず中止してください。
着替え・寝方の工夫
- 服を着るときは痛い側の腕から袖を通し、脱ぐときは痛くない側から脱ぐと楽になります
- 寝るときは痛い側を上にして横向きに、仰向けなら腕の下にタオルやクッションを入れて肘が下がらないようにすると楽になることがあります
四十肩・五十肩のよくある質問
Q. 「四十肩・五十肩」と言われました。受けられますか?
A. はい、受けられます。痛みの強い時期かどうかを検査で確かめ、その時期に合った動かし方をお伝えします。
Q. 病院で注射を受けています。併用できますか?
A. 併用できます。初回の問診で、受けている治療をお知らせください。
Q. 痛くても動かしたほうがいいですか?
A. 痛みの強い時期に無理に動かすと、かえってつらくなることがあります。どこまで動かしてよいかを、検査の中で一緒に確かめます。
Q. ボキボキ鳴らしたり、強く押したりしますか?
A. そのような施術は行いません。
肩のお悩みでご来院された方の声
長年の腰痛と肩の痛みに悩んでいた方(アンブル歯科 歯科医師 原 豪志さん)
「背中に手を回す動作が全く出来なかったのが、手がくっつくようになったことです。(中略)安部先生は私を励まし一緒に取組んでくれ、そして手がくっついた時は本当に感動しました。」
※一部を抜粋しています。個人の感想であり、効果には個人差があります。
初回の料金とご予約
通常 11,000円 → 初回限定 半額 5,500円(税込)/所要時間 約90分
※2回目以降は1回 11,000円(税込)です。
問診 → 検査 → 原因の見立て → 施術できる状態かの確認 → 施術 → 再検査 → セルフケアのご案内、の流れで、じっくり時間をとります。
LINEでは、お名前・お困りの症状・症状の経過・ご希望の施術日(曜日・時間帯)をお送りください。
電話 080-7982-0022(受付 9:00〜18:00)/営業時間 9:00〜19:00/定休日 日曜・祝日
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参考文献・引用文献
- [1] Kelley MJ, Shaffer MA, Kuhn JE, et al. Shoulder pain and mobility deficits: adhesive capsulitis. J Orthop Sports Phys Ther. 2013;43(5):A1-A31. doi:10.2519/jospt.2013.0302 DOI
- [2] Wong CK, Levine WN, Deo K, et al. Natural history of frozen shoulder: fact or fiction? A systematic review. Physiotherapy. 2017;103(1):40-7.
- [3] Challoumas D, Biddle M, McLean M, Millar NL. Comparison of treatments for frozen shoulder: a systematic review and meta-analysis. JAMA Netw Open. 2020;3(12):e2029581. doi:10.1001/jamanetworkopen.2020.29581 / PMID 33326025 PubMed