顎関節症(あごの痛み・口が開きにくい・音がする)

この​記事の​要点

  • 顎関節症は、大人の約3人に1人に見られるほど身近な状態です
  • 痛みが軽い方では、時間とともに軽くなることが多いと報告されています
  • 当院では、あごだけでなく首・目の動きや食いしばりの癖まで検査し、ご自宅で続けられる運動をお伝えします

先に​医療機関へ​ご相談いただきたいとき

次のような場合は、整体より先に、整形外科などの医療機関を受診してください。

  • 口がまったく開かない、急に噛み合わせが変わった
  • 歯の痛み、歯ぐきやほおの腫れ、熱がある
  • 顔のしびれ、ものが二重に見える、ろれつが回らない
  • 安静にしていても強く痛む、日に日に悪くなっている

当院でも、最初の検査でこうした状態がないかを確認します。必要な場合は、施術の前に医療機関の受診をおすすめしています。

どんな​状態か

顎関節症は、あごの関節やあごを動かす筋肉の不調によって、あごの痛み、口の開きにくさ、口を開けたときの音(カクッ、ジャリジャリ)などが出る状態です。

あごの動きは、首の動きや目の動きと深く関わっています。食いしばりや歯ぎしり、うつむいた姿勢が長く続くことも関わると考えられています。

こんな​場面で​つらく​なりませんか

  • 口を大きく開けると、あごが痛い・カクッと音がする
  • かたい物を噛むと、あごやこめかみが疲れる
  • 朝起きたときに、あごがこわばる
  • 首こりや頭痛と一緒に、あごが重い

研究で​わかっていること

① 大人の​約3人に​1人

研究をまとめた報告では、大人の約31%に顎関節症が見られました。症状が軽い方や、症状のない方も含まれます[1]。

② 国際的な​診断基準

顎関節症には、国際的な診断基準(DC/TMD)があります[2]。正確な診断は、歯科医師・口腔外科医が行います。

③ 時間と​ともに​軽くなる​ことが​多い

痛みが軽い方69人を2〜3年追った研究では、決まった治療をしなくても、筋肉の痛みがある方は68%から23%に、関節の痛みがある方は30%から14%に減りました[3]。

④ 運動の​効果

16の比較試験をまとめた報告では、運動療法で、あごの痛みと口の開きが改善しました[4]。日本顎関節学会の診療ガイドラインでも、初期の治療として、自分で口を開ける訓練などが提案されています[5]。

GENRYUが​検査すること

  1. 口の開き方(まっすぐ開くか、左右にずれるか)と、開く幅
  2. あご・こめかみ・首まわりの筋肉の硬さ
  3. 首と目の動きとの関係
  4. 食いしばりの癖と、仕事中の姿勢

この結果を「基準」にして、条件を一つ変えたあとに、もう一度同じ検査をします。その場の変化を一緒に確認します。

ご自宅で​できる​セルフチェック

鏡の前で、ゆっくり口を開け閉めしてみてください。あごがまっすぐ開くか、途中で左右にずれるかを確かめます。指を縦にして、何本入るかもメモしておくと、変化を比べる基準になります。痛みが強くなる手前で止めてください。

痛みが強くなる場合は、無理をせず中止してください。

顎関節症の​よくある​質問

Q. 歯科で顎関節症と言われました。受けられますか?

A. はい、受けられます。歯科での治療(マウスピースなど)と併用できます。初回の問診で、受けている治療をお知らせください。

Q. あごを直接強く押しますか?

A. 強く押したり、ボキッと鳴らしたりする施術は行いません。首や目の動きなど、あご以外から確かめることも多くあります。

痛みが強い、口がまったく開かないなどの場合は、歯科・口腔外科の受診もあわせてご検討ください。

初回の​料金と​ご予約

通常 11,000円 → 初回限定 半額 5,500円(税込)/所要時間 約90分
※2回目以降は1回 11,000円(税込)です。

問診 → 検査 → 原因の見立て → 施術できる状態かの確認 → 施術 → 再検査 → セルフケアのご案内、の流れで、じっくり時間をとります。

LINEでは、お名前・お困りの症状・症状の経過・ご希望の施術日(曜日・時間帯)をお送りください。

電話 080-7982-0022(受付 9:00〜18:00)/営業時間 9:00〜19:00/定休日 日曜・祝日

関連する​症状の​ページ

首の痛み / 首こりからくる頭痛 / 猫背・ストレートネック・巻き肩

参考文献・​引用文献

  • [1] Valesan LF, Da-Cas CD, Réus JC, et al. Prevalence of temporomandibular joint disorders: a systematic review and meta-analysis. Clin Oral Investig. 2021;25(2):441-53. doi:10.1007/s00784-020-03710-w / PMID 33409693 PubMed
  • [2] Schiffman E, Ohrbach R, Truelove E, et al. Diagnostic Criteria for Temporomandibular Disorders (DC/TMD) for Clinical and Research Applications. J Oral Facial Pain Headache. 2014;28(1):6-27. doi:10.11607/jop.1151 / PMID 24482784 PubMed
  • [3] Manfredini D, Favero L, Gregorini G, et al. Natural course of temporomandibular disorders with low pain-related impairment: a 2-to-3-year follow-up study. J Oral Rehabil. 2013. doi:10.1111/joor.12047 DOI
  • [4] Idáñez-Robles AM, Obrero-Gaitán E, Lomas-Vega R, et al. Exercise therapy improves pain and mouth opening in temporomandibular disorders: a systematic review with meta-analysis. Clin Rehabil. 2023;37(4):443-61. doi:10.1177/02692155221133523 DOI
  • [5] 日本顎関節学会『顎関節症初期治療診療ガイドライン2023 改訂版』 Minds