この記事の要点
- 腰の痛みには、腰そのものだけでなく、股関節や神経、脳の痛みの感じ方も関わります
- 当院では「検査 → 施術 → 再検査」で、変化をその場で一緒に確認します
- ご自宅で続けられる、あなたに合ったストレッチまでお伝えします
先に医療機関へご相談いただきたいとき
次のような場合は、整体より先に、整形外科などの医療機関を受診してください。
- 足に力が入らない、つまずきやすくなった(しだいに悪くなっている)
- 尿や便が出にくい、もれる、お尻のまわりの感覚がにぶい
- 転んだ、ぶつけたなど、はっきりしたけがのあとに痛み出した
- 横になって安静にしていても強く痛む、夜中に痛みで目が覚める
- 熱がある、体重が急に減った、がんの治療中・治療歴がある
当院でも、最初の検査でこうした状態がないかを確認します。必要な場合は、施術の前に医療機関の受診をおすすめしています。
慢性腰痛(3か月以上つづく腰の痛み)
どんな状態か
腰の痛みが3か月以上つづいている状態を、慢性腰痛といいます。4週間未満は「急性」、4週間〜3か月は「亜急性」と呼び分けます(『腰痛診療ガイドライン2019』の区分)[1]。
なお、日本の整形外科を受診した腰痛の方320人を調べた研究では、医師が原因を推定できたのは78%でした[7]。原因の分け方は国や医療のしくみによって異なるため、海外の報告とは違う結果になっています。
長くつづく腰痛では、腰の骨や筋肉の状態だけでなく、脳と神経が痛みをどう感じているかも関わってきます。
痛みは、体を守るために脳が出す「警報」のようなものです。痛みが長くつづくと、この警報が敏感になり、少しの動きでも鳴りやすくなることがあります。「検査では大きな異常はないと言われたのに、痛い」ということが起きるのは、このしくみが関わっている場合があります。
「痛くなるのが怖い」という気持ちから動くことを避けると、体が動きにくくなり、かえって痛みが長引く。こうした悪循環は「恐怖回避モデル」として知られています[8]。当院では、安心して動ける範囲を検査で確かめながら、少しずつ広げていきます。
こんな場面で、ご相談いただいています
- 朝起きたときや、長く座ったあとの立ち上がりで痛む
- 洗顔や靴下をはくときの前かがみがつらい
- 良くなったり悪くなったりを、何年もくり返している
- 痛くなるのが怖くて、動くのを控えるようになった
GENRYUが検査すること
- 腰の動き:前かがみ・反らす・ひねる動きで、どの方向・どのくらいの角度で痛みが出るか
- 腰以外の動き:股関節、胸の背骨(胸椎)、足首。腰の代わりに動いてくれる場所が硬いと、腰に負担が集まりやすくなります
- 脳に届く情報:目の動き、バランス(耳の奥にある平衡感覚)、足の裏の感覚
3つめは、Z-Healthで学んでいる考え方です。脳は、目・平衡感覚・体の感覚から届く情報で「この動きは安全か」を判断しています。情報が足りないところを補うと、それだけで動ける範囲が広がることがあります。
研究でわかっていること
- 『腰痛診療ガイドライン2019』では、慢性腰痛に対して運動療法が「強く推奨」されています(推奨度1、エビデンスの強さB)[1]。当院では、施術とあわせて、ご自宅で続けられるストレッチやエクササイズをお伝えしています。
- 痛みのしくみを知ることにも意味があります。慢性腰痛の方810人を含む15の比較試験をまとめた2025年の研究では、「痛みの神経科学」を学ぶプログラムによって、痛み・生活の支障・動くことへの怖さが軽くなったと報告されています。[2]当院でホワイトボードを使って痛みのしくみをご説明するのはこのためです。
→ 院長が解説した記事(集英社オンライン):足首の硬さと腰痛・むくみ/肘をつく癖がもたらす影響
ぎっくり腰(急に痛めた腰)
重い物を持ったとき、前かがみになったとき、くしゃみをしたときなどに、急に腰に強い痛みが走る状態です。研究では、痛めた直後もベッドで安静にするより、痛みが強くならない範囲で動くほうがわずかに良いと報告されています[3]。多くは最初の数週間で大きく軽くなる一方、くり返す方も少なくありません[4][9]。
→ 詳しくは「ぎっくり腰」のページへ(研究でわかっていること・検査・セルフチェック・よくある質問)
→ 院長が解説した記事(集英社オンライン):仙骨座りと腰痛・ぎっくり腰
坐骨神経痛(お尻から脚にかけての痛み・しびれ)
坐骨神経は、腰からお尻を通って足先までのびる、体の中で一番太い神経です。坐骨神経痛は病気の名前ではなく、この通り道に沿ってお尻・太もも裏・すね・足に痛みやしびれが出る「症状の名前」です。背景には、腰椎ヘルニアや脊柱管狭窄症などがあります。
→ 詳しくは「坐骨神経痛」のページへ(研究でわかっていること・検査・セルフチェック・よくある質問)
腰椎ヘルニア(椎間板ヘルニア)
椎間板の中身が飛び出して近くの神経にふれ、腰や脚に痛み・しびれが出る状態です。痛みのない人のMRIにもよく見られ[5]、時間とともに小さくなることがあると報告されています[6]。当院の施術はヘルニアそのものを小さくするものではありません。医師の診断を前提に、痛みやしびれが出にくい動き方を一緒に探します。
→ 詳しくは「腰椎椎間板ヘルニア」のページへ(研究でわかっていること・検査・セルフチェック・よくある質問)
脊柱管狭窄症(歩くと脚がしびれる・休むと楽になる)
背骨の中の神経の通り道が狭くなり、しばらく歩くと脚がしびれ、前かがみや休憩で楽になる状態です。日本の40〜79歳では約5.7%、70代では約1割に疑いがあると報告されています[12]。
→ 詳しくは「脊柱管狭窄症」のページへ(研究でわかっていること・検査・セルフチェック・よくある質問)
すべり症・分離症(反らすと痛い・長く立つと腰が重い)
分離症は腰の骨の後ろ側の疲労骨折のような切れ目、すべり症は腰の骨が前後にずれた状態です。日本では分離症のある人は約5.9%と報告されています[14]。画像で見つかっても、それだけで今の痛みの理由とは言い切れません[15]。成長期のお子さんの腰痛は、まず整形外科で検査を受けてください。
→ 詳しくは「すべり症・分離症」のページへ(研究でわかっていること・検査・セルフチェック・よくある質問)
ほかの症状のページ:産後の腰痛・骨盤まわりの痛み
GENRYUの検査と施術の流れ

1. お話を伺う
いつから、どんなときに痛むか。これまでに受けた検査や治療。お仕事や家事で困っていること。腰痛は、生活の中のどこで負担がかかっているかが大切な手がかりになります。
2. 検査
前かがみ、反らす、ひねる、片足で立つ、脚を上げる。どの動きで、どこに、どのくらい痛みが出るかを一つずつ確かめます。これが、あとで変化を比べる「基準」になります。


3. 見立てをお伝えする
検査の結果から、痛みに関わっていそうなところを図でご説明します。「なぜ痛むのか」がわかると、それだけで動くことへの不安が軽くなる方もいます。
4. 施術と再検査
関わりが大きいところに絞って施術します。そのあと最初と同じ動きをもう一度行い、変化を一緒に確認します。変化がなければ、別のところを検査します。

ご自宅でのセルフケア
当院では、検査の結果をもとに、あなたに合った正しいストレッチやエクササイズをお伝えします。
ご自宅では、当院の「検査 → 施術 → 再検査」と同じ考え方で、次の3つの手順で行っていただきます。
- 事前チェック:決まった動き(たとえば前かがみ)で、痛みや張り、動ける範囲を確かめる
- セルフケア実践:お伝えしたストレッチやエクササイズを行う
- 実践後チェック:同じ動きをもう一度行い、変化を確かめる
動画でも、腰のセルフケアをご紹介しています(GENRYUチャンネルで再生回数の多い動画です)。
ほかの腰の動画:骨盤のセルフチェックと整え方/太ももの裏(ハムストリングス)の伸ばし方
ブログでも、ご自宅で確かめながら行うセルフケアを詳しくご紹介しています。
→ 立ち上がりや前かがみで腰が痛む方へ|脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)をゆるめて、動かして、確かめ直すセルフケア
マイベストプロ大分のコラムでも、関連する内容を書いています。
→ 慢性腰痛と「目の動き」の関係とは? 脳が腰を固める仕組みを考える
→ 長時間座った後に立ち上がるときの腰痛:6つの原因とそのメカニズム
→ 坐骨神経痛の方にオススメの「神経ストレッチ」
変化を自分で確かめられると、「何をすればいいか」がはっきりして、続けやすくなります。痛みが強くなる、脚のしびれが増える場合は、すぐに中止してください。
腰痛のよくある質問
Q. 病院で「異常なし」と言われましたが、痛みがあります。受けられますか?
A. はい、ご相談ください。画像の検査で異常が見つからなくても、動き方や神経の状態、痛みの感じ方が関わっていることがあります。当院では、その「動き」を検査していきます。
Q. ヘルニア(または脊柱管狭窄症)と診断されています。受けられますか?
A. はい、受けられます。医師の診断を前提に、痛みやしびれが出にくい動き方を一緒に探します。病院で治療中の方は、初回の問診でお知らせください。
Q. ぎっくり腰の直後でも行っていいですか?
A. ご自分で来院できる状態であれば、ご相談ください。痛めた直後は、痛くない動きを探すところから始めます。脚に力が入らない、しびれが強いといった場合は、先に医療機関を受診してください。
Q. ボキボキ鳴らしたり、強く押したりしますか?
A. そのような施術は行いません。
Q. 何回くらい通えばいいですか?
A. 今の状態(重症度)に応じて変わります。施術当日に、お体の状態を把握したうえで、おおよその通院期間をお伝えします。
Q. どんな服装で行けばいいですか?
A. スカートやタイトなパンツでなければ、着替えは必要ありません。
Q. 健康保険は使えますか?
A. 当院は整体院のため、健康保険はご利用いただけません。
腰痛でご来院された方の声
ぎっくり腰のあと、3〜4か月腰を曲げられなかった方
「今は以前より腰が曲がるようになり、手が地面につくようになりました。」
2年前からヘルニアで腰と脚が痛かった方
「バキバキ・ボキボキされないので、安心して施術を受けることが出来ます。」
高校時代の腰椎の疲労骨折のあと、ひねると痛かった方
「先生の雰囲気や話し方がとても良く、安心して施術を受けることが出来ました。」
動画でのご感想
昔からの肩こりと、出産後の腰痛に悩んでいた方(大分市)
「まず私の悩みをしっかり聞いてくれました。その上で、自分の体の状態を詳しく説明してくれて、どこまで元に戻れるのか教えてくれました。」
高校時代の腰椎の疲労骨折のあと、ひねると痛かった方(大分市)
「先生の雰囲気や話し方がとても良く、安心して施術を受けることが出来ました。」
※ご本人の言葉を掲載しています(一部省略)。個人の感想であり、効果には個人差があります。迷われる場合は専門家にご相談ください。
初回の料金とご予約
通常 11,000円 → 初回限定 半額 5,500円(税込)/所要時間 約90分
※2回目以降は1回 11,000円(税込)です。
問診 → 検査 → 原因の見立て → 施術できる状態かの確認 → 施術 → 再検査 → セルフケアのご案内、の流れで、じっくり時間をとります。
LINEでは、お名前・お困りの症状・症状の経過・ご希望の施術日(曜日・時間帯)をお送りください。
電話 080-7982-0022(受付 9:00〜18:00)/営業時間 9:00〜19:00/定休日 日曜・祝日
ほかの症状のページ
参考文献・引用文献
- [1] 日本整形外科学会・日本腰痛学会監修『腰痛診療ガイドライン2019(改訂第2版)』南江堂
- [2] Medina-Viedma L, et al. Med Sci (Basel). 2025;13(4):290. doi:10.3390/medsci13040290 PubMed
- [3] Dahm KT, et al. Advice to rest in bed versus advice to stay active for acute low-back pain and sciatica. Cochrane Database Syst Rev. Cochrane
- [4] Menezes Costa L, et al. CMAJ. 2012;184(11):E613-24. doi:10.1503/cmaj.111271 PubMed
- [5] Brinjikji W, et al. AJNR Am J Neuroradiol. 2015;36(4):811-6. doi:10.3174/ajnr.A4173 PubMed
- [6] Chiu CC, et al. Clin Rehabil. 2015;29(2):184-95. PubMed
- [7] Suzuki H, Kanchiku T, Imajo Y, et al. Diagnosis and characters of non-specific low back pain in Japan: the Yamaguchi Low Back Pain Study. PLoS One. 2016;11(8):e0160454. doi:10.1371/journal.pone.0160454 PubMed
- [8] Vlaeyen JWS, Linton SJ. Fear-avoidance and its consequences in chronic musculoskeletal pain: a state of the art. Pain. 2000;85(3):317-32. 本文
- [9] da Silva T, Mills K, Brown BT, et al. Recurrence of low back pain is common: a prospective inception cohort study. J Physiother. 2019;65(3):159-65. doi:10.1016/j.jphys.2019.04.010 PubMed
- [10] 日本整形外科学会・日本脊椎脊髄病学会監修『腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン2021(改訂第3版)』南江堂 Minds
- [11] 日本整形外科学会・日本脊椎脊髄病学会監修『腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン2021(改訂第2版)』南江堂 Minds
- [12] Yabuki S, Fukumori N, Takegami M, et al. Prevalence of lumbar spinal stenosis, using the diagnostic support tool, and correlated factors in Japan: a population-based study. J Orthop Sci. 2013;18(6):893-900. doi:10.1007/s00776-013-0455-5 / PMID 23963588 PubMed
- [13] Delitto A, Piva SR, Moore CG, et al. Surgery versus nonsurgical treatment of lumbar spinal stenosis: a randomized trial. Ann Intern Med. 2015;162(7):465-73. doi:10.7326/M14-1420 / PMID 25844995 PubMed
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- [15] Kalichman L, et al. Spondylolysis and spondylolisthesis: prevalence and association with low back pain in the adult community-based population. Spine. 2009;34(2):199-205. PMID 19139672 PubMed