膝の裏の痛み(曲げると痛い・つっぱる・腫れ)

この​記事の​要点

  • 膝の裏の痛みには、筋肉(膝窩筋・太もも裏・ふくらはぎ)、関節の腫れ(ベーカー嚢腫)、神経などが関わります
  • ベーカー嚢腫は、痛みのない膝にも見られることがあります
  • ふくらはぎの腫れや痛みを伴う場合は、まず医療機関へ

先に​医療機関へ​ご相談いただきたいとき

次のような場合は、整体より先に、整形外科などの医療機関を受診してください。

  • 転んだ・ひねったあとに急に腫れて、体重をかけられない
  • 膝が急に赤く腫れて熱をもっている、熱がある
  • 膝が途中で引っかかって、曲げ伸ばしできなくなる(ロッキング)
  • ふくらはぎが腫れて痛む
  • 朝のこわばりが30分以上続く、手指など複数の関節も腫れて痛む
  • ふくらはぎが腫れて痛む、赤くなっている、熱をもっている(血栓や嚢腫の破裂などの可能性があります)

当院でも、最初の検査でこうした状態がないかを確認します。必要な場合は、施術の前に医療機関の受診をおすすめしています。

どんな​状態か

膝の裏(膝窩:しっか)には、膝を曲げる筋肉の腱、膝の奥にある小さな筋肉「膝窩筋(しっかきん)」、血管や神経が集まっています。膝の裏の痛みは、筋肉や腱の張り、関節の中の水がたまって袋状にふくらむ「ベーカー嚢腫(のうしゅ)」、神経の動きにくさなど、いくつかの理由で起こります。

こんな​場面で​つらく​なりませんか

  • 膝を深く曲げると、膝の裏が痛い・つまる
  • 正座やしゃがむのがつらい
  • 膝を伸ばしきると、膝の裏がつっぱる
  • 膝の裏がふくらんでいる感じがする

研究で​わかっていること

① ベーカー​嚢腫と​痛み

変形性膝関節症の方を含む458人をMRIで調べた研究では、ベーカー嚢腫(膝の裏の袋)は、痛みのある膝の33.0%、痛みのない膝の28.0%に見られました。関節の変化の程度をそろえて比べると、痛みのある膝とない膝で、はっきりした差はありませんでした[1]。

② ベーカー​嚢腫は、​関節の​中の​変化と​関わります

膝のMRI 400件を調べた研究では、ベーカー嚢腫は、半月板の傷・関節の水・関節の変化のそれぞれと関連していました[2]。膝の裏にふくらみがある場合は、関節の中の状態を医療機関で確かめておくことをおすすめします。

GENRYUが​検査すること

  1. 曲げる・伸ばすのどこで、膝の裏のどこが痛むか
  2. 膝窩筋・太もも裏・ふくらはぎの硬さ
  3. 神経の通り道(脚を上げる・足首を反らすで症状が変わるか)
  4. 膝のお皿の動き、股関節・足首の動き

この結果を「基準」にして、条件を一つ変えたあとに、もう一度同じ検査をします。その場の変化を一緒に確認します。

ご自宅で​できる​セルフチェック

仰向けで片膝を胸に近づけ、膝の裏が痛む角度をメモします。次に、足首を反らした状態と伸ばした状態で同じことを試し、違いがあるかを比べます。違いがあれば、神経やふくらはぎの関わりを考える手がかりになります。

痛みが強くなる場合は、無理をせず中止してください。

ご自宅でできるセルフケア

上のセルフチェック(仰向けで膝を胸に近づける)を「基準」にして、どれか1つを行い、もう一度同じチェックで確かめます。

1. かかとすべらせ運動

目安:ゆっくり10回

仰向けで両脚を伸ばした姿勢と、かかとを床にすべらせて片膝を曲げた姿勢
  1. 仰向けになり、両脚を伸ばします
  2. かかとを床にすべらせながら、膝をゆっくり曲げます
  3. 膝の裏がつっぱる手前で止め、ゆっくり伸ばして戻します

2. ふくらはぎのストレッチ

目安:30秒×左右1〜2回

壁に両手をつき、後ろ脚のかかとを床につけたまま前の膝を曲げる、ふくらはぎのストレッチ
  1. 壁に両手をつき、伸ばしたい側の脚を後ろに引きます
  2. かかとを床につけたまま、前の膝をゆっくり曲げます
  3. ふくらはぎが軽く伸びるところで、30秒ゆっくり呼吸します

膝の裏にふくらみ(ベーカー嚢腫)がある場合は、関節の中の状態と関わることがあります[2]。ふくらみがある方は、医療機関で一度確かめておくことをおすすめします。

中止の目安:膝の裏の痛みや腫れが強くなる場合は中止してください。ふくらはぎが腫れて痛む・赤くなる・熱をもつ場合は、運動をやめて、このページ冒頭の受診の目安をご確認ください。

膝の​裏の​痛みの​よくある​質問

Q. 「ベーカー嚢腫」と言われました。受けられますか?

A. 医師の診断を前提に、ご相談ください。膝の曲げ伸ばしでどこに負担がかかっているかを検査し、動き方を一緒に探します。

Q. 膝の裏を強くもんでもいいですか?

A. 膝の裏には血管や神経が通っているため、強くもむことはおすすめしません。当院でも強く押す施術は行いません。

Q. 正座ができるようになりますか?

A. 状態によって違います。どこで止まっているかを検査し、曲げられる範囲から広げていきます。

初回の​料金と​ご予約

通常 11,000円 → 初回限定 半額 5,500円(税込)/所要時間 約90分
※2回目以降は1回 11,000円(税込)です。

問診 → 検査 → 原因の見立て → 施術できる状態かの確認 → 施術 → 再検査 → セルフケアのご案内、の流れで、じっくり時間をとります。

LINEでは、お名前・お困りの症状・症状の経過・ご希望の施術日(曜日・時間帯)をお送りください。

電話 080-7982-0022(受付 9:00〜18:00)/営業時間 9:00〜19:00/定休日 日曜・祝日

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参考文献・​引用文献

  • [1] Hill CL, Gale DG, Chaisson CE, et al. Knee effusions, popliteal cysts, and synovial thickening: association with knee pain in osteoarthritis. J Rheumatol. 2001;28(6):1330-7. PMID 11409127 PubMed
  • [2] Miller TT, Staron RB, Koenigsberg T, et al. MR imaging of Baker cysts: association with internal derangement, effusion, and degenerative arthropathy. Radiology. 1996;201(1). doi:10.1148/radiology.201.1.8816552 / PMID 8816552 PubMed