この記事の要点
- 鵞足(がそく)は、膝の内側の少し下に、太ももからの3つの筋肉の腱がまとまって付く場所です
- 膝の内側の痛みは、鵞足だけでなく、関節の変化や神経(伏在神経)が関わることもあります
- 当院では痛む場所を細かく確かめ、股関節・足首の動きまで検査してセルフケアをお伝えします
先に医療機関へご相談いただきたいとき
次のような場合は、整体より先に、整形外科などの医療機関を受診してください。
- 転んだ・ひねったあとに急に腫れて、体重をかけられない
- 膝が急に赤く腫れて熱をもっている、熱がある
- 膝が途中で引っかかって、曲げ伸ばしできなくなる(ロッキング)
- ふくらはぎが腫れて痛む
- 朝のこわばりが30分以上続く、手指など複数の関節も腫れて痛む
当院でも、最初の検査でこうした状態がないかを確認します。必要な場合は、施術の前に医療機関の受診をおすすめしています。
どんな状態か
膝の内側の少し下(すねの骨の上のほう)には、縫工筋(ほうこうきん)・薄筋(はっきん)・半腱様筋(はんけんようきん)の3つの腱がまとまって付いています。付く形がガチョウの足に似ていることから「鵞足」と呼ばれます。ここやその下にある滑液包(クッションの袋)に負担が集まり、痛みが出る状態を「鵞足炎」と呼びます。
こんな場面でつらくなりませんか
- 階段の上り下り、特に下りで膝の内側がズキッとする
- 立ち上がりや歩き始めに、膝の内側の下が痛む
- 膝の内側の下を押すと痛い
- ランニングや長い散歩のあとに痛む
研究でわかっていること
① 変形性膝関節症の方にも多くみられます
症状のある変形性膝関節症の85人(170膝)を超音波で調べた研究では、約5人に1人(20%)の膝に鵞足の滑液包の腫れ(滑液包炎)が見られました。女性に多く、年齢や関節の変化の程度とともに増えていました[1]。
② 膝の内側の痛みには、いくつかの理由が重なることがあります
膝の内側の前を横切る伏在神経の枝(膝蓋下枝)も、膝の痛みの原因の一つとして報告されています[2]。当院では、痛む場所が「点」か「線」か、押して痛いか動かして痛いかを分けて確かめます。
GENRYUが検査すること
- 痛む場所が、鵞足・関節のすき間・神経の通り道のどこに近いか
- 太ももの内側・裏の筋肉の硬さ
- 立ち上がり・階段で、膝が内側に入っていないか
- 股関節・足首・足裏の動き
この結果を「基準」にして、条件を一つ変えたあとに、もう一度同じ検査をします。その場の変化を一緒に確認します。
ご自宅でできるセルフチェック
いすから立ち上がるときや、一段の段差を下りるとき、膝がつま先より内側に入っていないかを鏡で確かめてみてください。膝とつま先の向きをそろえたときに痛みが変わるかをメモします。
ブログでも、ご自宅で確かめながら行うセルフケアを詳しくご紹介しています。
→ 膝の内側がピリピリ痛む方へ|伏在神経
マイベストプロ大分のコラムでも、関連する内容を書いています。
→ 膝の内側が痛い…鵞足炎に対する対処法
→ 膝の内側の痛みを改善する「鵞足(がそく)リリース」
→ 「注意!」膝の内側の痛みを出すのは「筋肉だけ」ではない
痛みが強くなる場合は、無理をせず中止してください。
ご自宅でできるセルフケア
上のセルフチェック(立ち上がり・段差で膝とつま先の向きを見る)を「基準」にして、どれか1つを行い、もう一度同じチェックで確かめます。
1. 膝とつま先をそろえた立ち上がり

- いすに浅く座り、足を腰幅に開いて、つま先を少し外に向けます
- 膝がつま先と同じ向きになるように意識して、ゆっくり立ち上がります
- 同じ向きを保ったまま、ゆっくり座ります
※鏡の前で行うと、膝の向きを確かめやすくなります
2. 膝の内側の下をやさしくゆるめる
- いすに座り、膝の内側の少し下(すねの骨の内側の上のあたり)に指を当てます
- 皮膚を軽くずらすように、やさしく小さく動かします
- 押して強く痛む場所は避け、気持ちよい強さで行います
中止の目安:痛みや腫れが強くなる場合は中止してください。膝が急に赤く腫れて熱をもつ場合は、このページ冒頭の受診の目安をご確認ください。
鵞足炎のよくある質問
Q. 病院で「鵞足炎」と言われました。受けられますか?
A. はい、受けられます。医師の診断を前提に、膝の内側に負担が集まりにくい動き方を一緒に探します。
Q. 運動(ランニングなど)は続けてもいいですか?
A. 痛みが強くならない範囲かどうかを検査で確かめ、量の目安と体の使い方をお伝えします。
Q. ボキボキ鳴らしたり、強く押したりしますか?
A. そのような施術は行いません。
初回の料金とご予約
通常 11,000円 → 初回限定 半額 5,500円(税込)/所要時間 約90分
※2回目以降は1回 11,000円(税込)です。
問診 → 検査 → 原因の見立て → 施術できる状態かの確認 → 施術 → 再検査 → セルフケアのご案内、の流れで、じっくり時間をとります。
LINEでは、お名前・お困りの症状・症状の経過・ご希望の施術日(曜日・時間帯)をお送りください。
電話 080-7982-0022(受付 9:00〜18:00)/営業時間 9:00〜19:00/定休日 日曜・祝日
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参考文献・引用文献
- [1] Uysal F, Akbal A, Gökmen F, et al. Prevalence of pes anserine bursitis in symptomatic osteoarthritis patients: an ultrasonographic prospective study. Clin Rheumatol. 2015;34:529-33. doi:10.1007/s10067-014-2653-8 DOI
- [2] Peng MSJ, Clendenen SR, Shi GG, Tsui BCH. Infrapatellar branch of saphenous nerve: from anatomy, sonoanatomy to its clinical implications. Reg Anesth Pain Med. 2025. doi:10.1136/rapm-2025-106383 DOI