GENRYUメソッド

研究と脳科学にもとづき、
痛みの原因を一緒に紐解く。

GENRYUメソッドは、理学療法士として病院・クリニックで積んだ経験と、医学的な徒手療法の考え方、そして脳科学を基にしたトレーニング法「Z-Health」で学んでいる痛みの神経科学を合わせた、当院の施術の進め方です。「検査 → 施術 → 再検査」で、体の変化をその場で一緒に確かめ、ご自宅で続けられるセルフケアまでお伝えします。

GENRYUメソッド

痛みの原因は、
痛む場所にあるとは限りません

ホワイトボードに脳と脊髄の図を描き、痛みに関わる5つの要素を説明する院長

痛みに関わるのは、筋肉だけではありません。

  1. 筋・筋膜
  2. 関節・骨・軟骨
  3. 内臓
  4. 脳
  5. 神経

マッサージでほぐせるのは、このうち①の筋・筋膜です。GENRYUメソッドでは、5つのどこが関わっているかを確かめてから、施術の方法を選びます。

土台にしているのは、理学療法士として病院・クリニックで積んだ経験と、脳科学を基にしたトレーニング法「Z-Health」で学んでいる痛みの神経科学・運動学習です。

検査 → 施術 → 再検査

骨盤まわりに手を当てて動きを確かめている手元

1. 検査

動きや姿勢を一つずつ検査して、どこがどう関わっているかを確かめます。

横向きの姿勢で肩を動かしている施術の様子

2. 施術

関わりが大きいところに絞って施術します。

肩甲骨まわりに手を当てて変化を確かめている手元

3. 再検査

最初の検査と同じ動きをもう一度行い、施術の前と後で痛みや動きがどう変わったかを、その場で一緒に確認します。

「なぜ痛むのか」「自分で何をすればいいのか」を、納得していただきながら進めます。ご自宅で続けられるセルフケアまでお伝えします。

GENRYUメソッドの​考え方

根拠にもとづく​施術とは

研究で分かっている最良の根拠に、施術者の経験と技術、そして患者さんの状態やご希望を合わせて、一人ひとりに合った方法を選ぶ。これが「根拠にもとづく施術」の考え方です[1][2]。

「まだ研究で確かめられていない」ことは、「効果がない」という意味ではありません。当院では、分かっていることと分かっていないことを、正直にお伝えします。

同じ「腰痛」でも、原因は人によって違います。だからこそ、決まった手順を全員に当てはめることはせず、その方に合わせて方法を選びます。

① 体の​「働き」の​不調を​見つける​ ―体性機能障害

骨や関節、筋膜、そしてそれらにつながる血管・リンパ・神経がうまく働かなくなった状態を、「体性機能障害」といいます。骨が折れているなどの「壊れ」ではなく、「働き」の不調です[1]。

主なきっかけ

  • 同じ動作の繰り返しによる、小さな負担の積み重ね
  • けが、炎症、姿勢

神経とのつながり

  • 筋肉や関節の情報は脊髄と脳に届き、脳はその情報をもとに筋肉の張りを調整しています。
  • どこかの働きが悪くなると、周りの筋肉が張り続けて動きが制限され、その情報がまた神経に返る、という悪循環が起こることがあります。
  • 痛みの信号が続くと神経が敏感になり、少しの刺激でも痛みを感じやすくなることもあります。

体の​外からの​影響

内臓の不調、ストレス、睡眠、生活習慣も、筋肉や関節の状態に影響します。

痛みが長引く悪循環(負担・けが→関節の動きが悪くなる→筋肉が張り続ける→神経が敏感になる→かばう)のイラスト

徒手療法(手を使った施術)は、動きを取り戻し、神経と体の関係を整えて、痛みの信号を落ち着かせることを目指します。

② 背骨の​動きのしくみ ―生体力学

背骨は、一つひとつの骨が少しずつ動くことで、次の4つの動きをつくっています。

  • 前に曲げる
  • 後ろに反らす
  • ひねる
  • 横に倒す
背骨の4つの動き(前に曲げる・後ろに反らす・ひねる・横に倒す)のイラスト

背骨には、「横に倒す動きとひねる動きが組み合わさって起こる」といった動き方の傾向があります。この傾向から、どの骨がどの方向に動きにくいかを推し量ります。

また、ある方向に動かすと、ほかの方向の動きは小さくなります。この性質を使うと、狙った一か所にだけ、やさしく力を届けることができます[1]。

ただし最近の研究では、背骨がいつもこの傾向どおりに動くわけではないことも分かっています。当院ではこれを「目安」として使い、実際の動きは検査で一人ひとり確かめます。

③ 検査の​進め方​ ―徒手診断の​手順

体性機能障害の​見つけ方

次の4つの手がかりを確かめます[1]。

  1. 左右の差
  2. 動く範囲や動きの質の変化
  3. 筋肉や皮膚の質の変化(硬さ、むくみ、温度)
  4. 押したときの痛み
体の働きの不調を見つける4つの手がかり(左右の差・動きの制限・組織の変化・押したときの痛み)のイラスト

検査は3段階で進めます。

  1. 全体を見る(姿勢、歩き方、動き)
  2. 触れて場所をしぼる
  3. 一つの関節、背骨の一か所まで細かく確かめる
検査の3段階(全体を見る→場所をしぼる→細かく確かめる)のイラスト

あわせて、休んでも楽にならない痛み、夜に強くなる痛み、原因の分からない体重の減少など、病気が隠れている可能性がないかも確かめます。必要な場合は、医療機関の受診をおすすめします。

検査の​確かさ ―有効性と​信頼性

  • 触れて確かめる検査は、検査する人の技術に左右されます。検査する人によって結果が一致しにくいものがあることも分かっています[1]。
  • 一方で、痛みを再現する検査や、骨の位置・動きを確かめる検査には、ある程度の確かさが示されています[1]。

だから当院では、次の3つを守っています。

  • 一つの検査だけで決めず、2つ以上の検査を組み合わせる
  • 痛みを0〜10の数字で、施術の前と後、そして来院のたびに一緒に確かめる
  • 同じ手順で記録し、前回と比べる

これが、GENRYUメソッドの「検査 → 施術 → 再検査」です。

GENRYUメソッドの進め方(検査→施術→再検査)と0〜10の痛みの物差しのイラスト

④ 施術の方法 ―直接法・間接法・複合法

手を使った施術は、大きく3つに分けられます[1]。

手を使った施術の3つの方法(直接法・間接法・複合法)のイラスト

直接法:
動きにくい方向へ、​ゆっくり​働きかける

  • 軟部組織テクニック:筋肉をゆっくり伸ばしたり、やさしく圧を加えたりして、張りを和らげます。
  • 筋膜リリース:筋膜の張りが和らぐまで、持続的に働きかけます。
  • 関節モビライゼーション:関節を小さくリズミカルに動かし、動きを取り戻します。
  • 筋エネルギーテクニック:ご本人に軽く力を入れていただき、その反応を利用して動きを広げます。

間接法:
「楽な方向」へ​体を​導き、​緊張がゆるむのを​待つ

  • カウンターストレイン:押すと痛む点が楽になる姿勢を見つけ、しばらく保ちます。
  • 筋膜リリース:楽な方向へ導くかたちでも行います。

間接法は、年齢や体の状態を問わず受けていただきやすい方法です。

複合法:
両方を​組み合わせる

直接法と間接法を組み合わせ、呼吸や目の動きなどで、ご本人にも参加していただきます。

筋肉のしこりへのアプローチ:
トリガーポイント

筋肉の中には、押すとはっきり痛む、小さく硬い「しこり」ができることがあります。これをトリガーポイントと呼びます。筋線維の一部が縮んだまま戻らず、まわりが帯のように張った状態と考えられています[5]。

トリガーポイント(筋肉の中の小さく硬いしこり)の特徴を示すイラスト

大きな特徴は、離れた場所に痛みを出すことがある点です(関連痛)。たとえば、肩の上の筋肉のしこりが首の後ろやこめかみの痛みに、お尻の筋肉のしこりが太ももの外側やすねの痛みにつながることがあります[5]。痛む場所だけを見ていると、原因を見落とすことがあるのはこのためです。

関連痛の例(肩の上の筋肉から首の後ろ・こめかみへ、お尻の筋肉から太ももの外側・すねへ)のイラスト
しこりができやすくなるきっかけ
  • 重い物を持つ、慣れない運動をするなど、一度の無理
  • 長時間同じ姿勢でいる、同じ作業をくり返す
  • 転倒や事故などのけが
  • 睡眠不足、ストレスや緊張が続くと、抜けにくくなることも

(以上[5])

当院で行うこと
  • 痛む場所だけでなく、関連痛の出方をもとに、原因になっていそうな筋肉を探します[5]。
  • しこりをやさしく押したり、筋線維に沿ってゆっくりさするようにほぐします(軟部組織テクニック・筋膜リリース)[1][5]。
  • 筋肉を無理に強く伸ばすことはしません。伸ばしすぎると、かえって悪化することがあるためです[5]。
  • ご自宅でできるほぐし方・セルフケアもお伝えします。

研究について正直にお伝えすると、トリガーポイントの考え方は広く使われている一方で、しこりの正体や、触って見つける検査の確かさについては、研究でまだ議論が続いています[1]。当院では「しこりがある=それが原因」と決めつけず、押したときにいつもの痛みが再現されるか、施術の前後で痛みや動きが変わるかを確かめながら進めます。

神経へのアプローチ:
末梢神経マニピュレーション

痛みやしびれには、筋肉や関節だけでなく「神経そのものの動き」が関わっていることがあります。当院では、神経の通り道を確かめ、やさしく動きを取り戻す末梢神経マニピュレーションを行っています[3][4]。

神経は「膜に包まれた束」

神経は、電気の配線のような1本の線ではありません。何層もの膜に包まれ、神経のための細い血管から栄養を受けています[3]。

神経の断面のイラスト(神経上膜・神経周膜・神経内膜と神経を養う血管)
神経は頭から手足の先まで、ひとつながり

脳・脊髄から手足の先の神経までは、膜でも、電気の信号でも、中を流れる物質でもつながった「ひとつの器官」です。そのため、手足を動かして神経が引っぱられると、その張りは背骨の中の神経にまで伝わります[4]。

たとえば、背骨を前に丸めると、背骨の中の神経の通り道(脊柱管)は、反らしたときより5〜9cmほど長くなるとされています[4]。神経はこうした変化に、まわりの組織の中をすべることと、張りを高めることで合わせています[4]。

神経のまわりの「接する組織」も大切

神経のすぐそばで接している骨・靭帯・筋肉などを、本では「力学的接触領域」と呼んでいます。ここが硬くなったり、むくんだり、骨のとげや傷あとができたりすると、神経がうまくすべれなくなります[4]。

神経が引っぱられ・圧迫され続けると
神経が圧迫され続けたときの流れのイラスト
  • 動物の研究では、神経が約8%伸ばされると神経の血流が減りはじめ、約15%で止まると報告されています[4]。
  • 押しつぶされたり、引き伸ばされ続けたりすると、神経の中の圧が高まり、血の流れが落ちて、むくみが起こります[3]。
  • これが長引くと、神経を包む膜が硬くなり、神経の動きがさらに悪くなります。しびれや痛み、力の入りにくさにつながることがあります[3]。
負担がかかりやすい場所
神経が圧迫を受けやすい主な場所(首・鎖骨のまわり・肘・手首・お尻・膝の外側・足首の内側)のイラスト

手首、肘、首、お尻など、神経の通り道がせまい場所は、特に圧迫を受けやすいところです[3]。また、首の下のほう・背中の中ほど・腰・肘・膝のあたりは、体を動かしたときに神経の張りが集まりやすい場所と考えられています[4]。

一か所で神経が圧迫されると、同じ神経の別の場所も傷みやすくなることがあり、「二重挫滅症候群(ダブルクラッシュ)」と呼ばれます。手首の症状なのに首も関わっている、といったことがあるため、当院では通り道全体を検査します[4]。

当院で行うこと
  • 脚を上げる、首を曲げる、腕を伸ばすなど、神経の張りを確かめる検査(テンションテスト)で、どこで神経の動きが引っかかっているかを確かめます[4]。
  • 神経の通り道に沿って触れ、周りの組織とのすべりや張りを、やさしく整えます。
  • 施術の前後で同じ検査をもう一度行い、変化を一緒に確かめます。

力が入りにくい、筋肉がやせてきた、しびれが広がる・強くなる、といった場合は、医療機関での検査をおすすめします。

勢いをつけて関節をボキッと鳴らすような手技は行いません。

⑤ 施術を​控える​場合と、​注意していること

一般的な​原則

  • 触れられることを望まない方には行いません。
  • 出血や血管が詰まるなど、急を要する状態では、医療機関での対応を最優先します。
  • 施術の計画と、起こりうる反応を説明し、同意をいただいてから行います[1]。

直接法を​控える、​または​慎重に​行う​場合

  • 骨折・脱臼・ねんざの直後など、関節が不安定なとき
  • 骨粗しょう症、腫瘍、感染などで、骨や組織が弱くなっているとき
  • 関節リウマチなどで、炎症が強い時期
  • 血液をさらさらにする薬を飲んでいるなど、出血しやすいとき
  • 神経の症状が悪化しているヘルニア
  • 手術の直後
  • 皮膚が傷つきやすい方

間接法を​控える​場合

控える場面は多くありません。骨折・脱臼の直後や、骨や組織が弱くなっているときは控えます。

施術のあとに起こりうることの目安のイラスト

施術のあとに​起こりうること

  • だるさ、軽い筋肉痛、痛み、疲れが出ることがあります。多くは1〜2日(24〜48時間)で落ち着きます[1]。
  • 首の上のほうを施術したあとに、まれに頭痛やめまいが出ることがあります。
  • 気になる症状が続くときは、遠慮なく当院へご連絡ください。

ご自宅での​セルフケア

当院では、検査の結果をもとに、あなたに合った正しいストレッチやエクササイズをお伝えします。

ご自宅では、当院の「検査 → 施術 → 再検査」と同じ考え方で、次の3つの手順で行っていただきます。

  1. 事前チェック:決まった動き(たとえば前かがみ)で、痛みや張り、動ける範囲を確かめる
  2. セルフケア実践:お伝えしたストレッチやエクササイズを行う
  3. 実践後チェック:同じ動きをもう一度行い、変化を確かめる

動画でも、腰のセルフケアをご紹介しています(GENRYUチャンネルで再生回数の多い動画です)。

ほかの腰の動画:骨盤のセルフチェックと整え方/太ももの裏(ハムストリングス)の伸ばし方

変化を自分で確かめられると、「何をすればいいか」がはっきりして、続けやすくなります。痛みが強くなる、脚のしびれが増える場合は、すぐに中止してください。

Z-Healthについて

Z-Healthは、脳科学を基にしたトレーニング法です。脳は、目・平衡感覚・体の感覚から届く情報をもとに「この動きは安全か」を判断し、痛みや筋肉の張りを調整しています。院長はZ-Healthで痛みの神経科学と運動学習を学び、その考え方を検査と施術、セルフケアに生かしています。

院長の資格(証明書の表記のまま)

  • 理学療法士(国家資格)
  • Z-Health University R-Phase
    Z-Health® Movement Reeducation Specialist
    Certified Date: April 8, 2025/Study hours: 32
  • Z-Health University Essentials of Elite Performance
    Completed on: April 15, 2025/Study hours: 21
  • Z-Health University I-Phase
    Certificate of Completion
    Date completed: 2026-10-09/Study hours: 32

よくある​質問

Q. ボキボキ鳴らしたり、​強く​押したりしますか?

A. そのような施術は行いません。

Q. 施術のあとに、​だるくなることはありますか?

A. だるさや軽い筋肉痛が出ることがあります。多くは1〜2日で落ち着きます。気になる症状が続くときは、当院へご連絡ください。

Q. 何回くらい​通えばいいですか?

A. 今の状態(重症度)に応じて変わります。施術当日に、お体の状態を把握したうえで、おおよその通院期間をお伝えします。

Q. どんな​服装で​行けばいいですか?

A. スカートやタイトなパンツでなければ、着替えは必要ありません。

Q. 健康保険は​使えますか?

A. 当院は整体院のため、健康保険はご利用いただけません。

ご予約・​お問い合わせ

LINEでの​ご予約方法

友だち追加のあと、トークで次の4つをお送りください。

  1. お名前
  2. お困りの症状
  3. 症状の経過(いつから、どんなときに気になるか)
  4. ご希望の施術日(ご希望の曜日・時間帯)

電話 080-7982-0022(受付 9:00〜18:00)

営業時間 9:00〜19:00/定休日 日曜・祝日

参考文献・引用文献

  • [1] マイケル・A・セフェンジャー、レイモンド・J・ハルビー著/高田治実 総監修『エビデンスに基づいた徒手療法 普及版 ―症状に焦点をしぼった問題指向型のアプローチ』ガイアブックス、2026年(原著:Seffinger MA, Hruby RJ. Evidence-Based Manual Medicine)
  • [2] Sackett DL, Rosenberg WM, Gray JA, Haynes RB, Richardson WS. Evidence based medicine: what it is and what it isn’t. BMJ. 1996;312(7023):71-72. PubMed
  • [3] ジャン=ピエール・バラル、アラン・クロアビエ著/科学新聞社出版局 監訳、(株)リベル 訳『末梢神経マニピュレーション』科学新聞社(原著:Barral JP, Croibier A. Manual Therapy for the Peripheral Nerves)
  • [4] デビッド・S・バトラー著/伊藤直榮 監訳『バトラー・神経系モビライゼーション ―触診と治療手技―』協同医書出版社、2000年(原著:Butler DS. Mobilisation of the Nervous System)
  • [5] Clair Davies、Amber Davies著/大谷素明 監訳『誰でもできるトリガーポイントの探し方・治し方 ―筋の基礎からセルフトリートメントまで』エクスナレッジ(原著:The Trigger Point Therapy Workbook)